DIRT 4 ブレーキング

キャリアでは、トリプルクラウンを攻略中、まだやっていないイベントもあるのだが、キャリアは、かなり進んでいる。DIRT 4のゲームが初心者にも優しい仕様で、比較的サクサクと進められている。ただ、そう簡単にはいかない部分もあるので、注意点をあげてみたい。

 

ラリーゲームは、昔からあり、ダートを走るのは同じなので、直線あり、ヘアピンあり、ジャンプあり、と、コースの要素も、コースデザインも、そう変わるものではない。その中でも、DIRT 4のコースデザインで特徴的なのが、起伏だ。起伏そのものは、そう難しいわけではないのだが、問題が起こる。起伏(クレスト)を高速で走ると車が浮く。ジャンプ程ではないのだが、どうしても空中に車が浮いている時間ができてしまうのだ。ランドラッシュのコースが分かりやすいだろう。

 

凸凹のダートを高速で走るのだが、車が飛び跳ねる。何が、問題か、というと、ブレーキングだ。車が宙に浮いている状態では、ステアリングも効かないし、もちろんブレーキもかけられない。なす術無しの状態になる。そのためにブレーキングタイミングが遅れるのだ。これは、ラリーでも同じで、コーナーの前にクレストがある場合、車が浮くのでブレーキングがどうしても遅れ気味になる。コーナー前のクレストを飛ぶ時には、注意が必要で、車があまり高く飛ばないようにクレストに入る前に軽くブレーキングする。ただ、減速し過ぎると、荷重が前に移動し過ぎ、クレストを飛んだ後に、車のフロントから路面に突っ込んでしまう。クレストを飛ぶ前の減速の加減が重要だ。軽く減速すると車のジャンプの飛距離が短くなって、コーナー前のブレーキングを早めに行える。車を前のめりにさせないように、ジャンプの飛距離だけを短くする。そのためにはどんな操作が必要なのか、というと、クレスト前の減速だ。

 

クレストやジャンプを飛ぶ時の車の操作のノウハウがある。クレストを加速しながら飛ぶと、荷重が後ろに残って車のリアが下がり、フロントが浮く。着地時は、リアから降りる。減速しながら飛ぶと、荷重は前に移動して、フロントが下がり、リアが浮く。着地では、フロントから降りる。等速で飛ぶと、水平に飛んで着地も4輪で行える、等速で飛ぶのがもっとも安定する。リアからの着地も極端でない限りまだましだ、フロントからの着地は、着地としてはもっともリスクが高い。

 

フロントから地面に突っ込むと強いブレーキがかかって大きく失速するし、時にフロントを痛める。ジャンプやクレストを飛ぶタイミングで減速するとフロントから地面に突っ込んでしまうのだ。これを避けるために、減速は、クレストを飛ぶ少し前に行う。早めにブレーキングして減速し、飛ぶ時には、できるだけ等速に近づけるようにする。ランドラッシュのトラックは、900馬力もあるので、ブレーキングが遅れると、ほぼほぼコースの壁に激突する。DIRT 4では、ブレーキングの遅れを誘発するような仕掛けがかなり多い。ブレーキングしているのに、車が止まらない。と感じる場合があるだろうが、一つには、タイヤがロックして滑っている状態、もう一つが、車が空中に浮いている状態。車が少しでも浮けば、ブレーキング時のタイヤと路面との摩擦は極端に減るので、非常に止まり難くなる。

 

うねりや凸凹の多いダートならではの現象で、これを無視して走ることはできない。慣れてくれば対処もできるようになる。つまり、ブレーキングをコーナーに合わすのではなく、クレストに合わせてブレーキングをする等の対処だ。ブレーキングのタイミングも合ってるし、ABSもオンにしているので、タイヤロックもしていないはずなのに、コーナー前で減速し難くいと感じる初心者もいるだろう。理由は、車が浮いているからだ。ゲームが進化して、いろんな場面を再現できるようになり、路面とタイヤとの摩擦も変化するようにゲームができている。タイヤの空転や、ジャンプなどでの車の浮きも計算して操作しないと、上手くいかない。コーナー前のクレストは、どうしようもないところがあって、ここで、減速し過ぎるとタイムが悪くなるし、突っ込めば、コースアウトするしで、難所の一つになっている。ジャンプ後、直ぐにコーナーがある箇所は、要注意だ。普通のジャンプやクレストは、ほぼ、無視して走っていればなんとかなる。

 

しかし、複合コーナーもそうだが、ジャンプやクレストときついコーナーとの組み合わせは難しい。DIRT 4のラリークロスのコースにも、連続S字があるコースがある。ここも難所だ。S字コーナーが連続するのだ。4連コーナーになる。ここで、大きく外に膨らんでしまうプレイヤーも多いのではないだろうか。そうすると、AI車がインに突っ込んでくる。こういった難所は、比較的低いスピードで走っている場合は、さほど難しさも感じない場合が多いが、スピードを上げた時に難易度が極端に上がるのだ。スピードの出る車でも、ブレーキの性能が極端に高いわけではなく、スピードを出せば、車は止まり難くなる。起伏のあるコースが多いDIRT 4 では、このブレーキングが攻略の大きな要素になるのではないか、と思う。もう一つ、タイムに直結するブレーキング方がある。それが、左足ブレーキだが、 

 

裏技のように言われる、アクセル、ブレーキ同時踏みだ。アクセルをベタ踏みした状態で左足でブレーキをちょんと踏む。軽く前荷重になってステアリングが良く効くようになり車が良く曲がるようになる。アンダーの出やすい4WDやFFでの定番のドラテクになる。コーナーによって効果的なコーナーと、そうでないコーナーがあるが、高速コーナーでは、アクセル、ブレーキ同時踏みは、かなり効果的だ。左足ブレーキによる、アクセル、ブレーキ同時踏みを使うと、ダートを走るのがかなり楽になるはずだ。こればっかりだと面白くないので、アクセルを離してのブレーキングからのハンドブレーキターンも織り交ぜながら楽しんで欲しい。どうして滑りやすいダート路面で、しかも雨が降ってるのに、クイックリーに車が曲がるのか不思議に思うプレイヤーもいるかもしれないが、それなりのドラテクを使って車を曲げているわけだ。

 

基本は、減速による荷重移動で、荷重移動のスピードや量をブレーキングの仕方でコントロールしている。タイヤを路面にしっかり密着させ、フロントに荷重を移動させて、ステアリングを効くようにし、なおかつリアのタイヤを浮かせたり、ハンドブレーキでロックしたりして流している。これで、FFや4WDもクイックリーな車に変身するわけだ。